【AEW】IWGP USヘビー級タイトルマッチがAEWで開催される意味

【AEW】IWGP USヘビー級タイトルマッチがAEWで開催される意味

日本時間で2021年7月15日午前9時より放送されるAEW Dynamite エピソード28-21で、IWGP USヘビー級選手権試合が行われます。これは他団体で、他団体所属のレスラー同士でタイトルが争われるという点で注目を浴びています。

AEWとの関係

このタイトルマッチが組まれたことは新日本とAEWの関係が良好であることの証拠でしょう。今回のタイトルマッチはAEWのリングにおいてAEW所属のモクスリー選手とIMPACT所属のカール・アンダーソン選手の間で行われます。前回のUSヘビーのタイトルマッチは新日本プロレス所属の永田選手が挑戦者でした。今回は会場も選手も全て新日本とは関係のないところで行われるタイトルマッチです。

現在、AEWが管理しているタイトルは、AEWヘビー級王座、AEW TNT王座、AEW女子王座、AEWタッグ王座、FTW王座です。しかしFTW王座についてはAEWでタイトルマッチが行われるものの、非公式タイトルのような扱いです。そしてAEWを代表するトップ選手の一人であるモクスリー選手が他団体である新日本のベルトを持っている状態です。そのモクスリー選手がベルトを持ってAEWのリングに入場したり、タイトルマッチを行うことで、AEWファンにも新日本プロレスの存在を知ってもらうきっかけとなるでしょう。もちろんコアなファンは新日本プロレスのことを以前から知っていたでしょう。しかしここでのターゲットはAEWのライトなファンです。そうしたライトなファンへの浸透を目指し、アメリカ(及びAEWの放送が配信されている国々)での新日本プロレスの知名度を上げることが大事でしょう。現在の状況は、新日本にとってはそうしたメリットがありますし、AEWとしてもトップの一人であるモクスリー選手が他団体のベルトを持っていることで箔がついています。お互いにとってWin-Winな状態なのでしょう。



RESURGENCEへの影響は?

既に発表されているように、現地時間8月14日にRESURGENCE大会が開催されます。発表されている参戦選手にはモクスリー選手、アンダーソン選手の両者も含まれています。仮にタイトルが移動となったとしてもRESURGENCEで防衛戦をすることは可能です。今回のAEWマットでのタイトルマッチは内部でいつ決定したのかは分かりません。RESURGENCE開催発表前にすでにタイトルマッチを行うことが決定していて、両者(AEWと新日本)で合意が取れていたのかも知れません。それでも、確実にモクスリー選手がチャンピオンである場合と比べてマッチメークが流動的にならざるを得ません。もちろんタイトル移動となった場合のRESURGENCEのカードもシミュレーションしているでしょう。どちらに転んでもRESURGENCEのメインかセミファイナルでUS王座のタイトルマッチが組まれるでしょうが、会社としてはモクスリー選手にチャンピオンとしてリングに上がってほしいのだろうと思います。

NJPW STRONGの絶妙な立ち位置

しかしつくづく感じるのは、新日本はアメリカでうまく立ち回っているなということです。WWEは別として、AEWやROH、IMPACT、MLWなど主要団体といい関係を保ちつつSTRONGを運営しているように思います。だからと言って新日本と友好関係にある団体同士も友好関係かというとそれも微妙なところがあるようです。先日、STRONGの常連でタッグトーナメントにもエントリーしてるダニー・ライムライト選手がMLWと契約したというニュースが流れてきました。それによると、AEWには出られなくなるようですが、NJPW STRONGには引き続き出場が可能だということです。これは団体間の関係というよりは契約条項の問題だけなのかも知れませんが。

STRONGのリングの常連で新日本プロレス所属と言えるのはおそらくLA道場関係のレスラーとフレッド・ロッサー選手、ロッキー・ロメロ選手、そしてヒクレオ選手ぐらいです。そしてIMPACTやROH、あるいはMLWといったその他のインディー団体の所属選手もしくはそうした団体を主戦場とするフリーの選手が集結し、本家新日本プロレスとはまた異なるもう一つの新日本プロレスを形成しているのです。また、AEWのモクスリー選手も登場し、ROHのクリス・ディッキンソン選手とタッグを組んだこともありました。このように、STRONGのリングを通じて様々な団体の様々な選手が絡むことができています。まだ簡単に日米を行き来することができない状況ですが、アメリカ国内のSTRONGであれば初参戦の選手でも容易にリングに上がることができます。結果として、コロナ禍で興行が厳しいインディー団体の選手やフリーランスの選手に少しでも活動の場を提供できています。新日本の選手も他団体に参戦したり、タイトルに挑戦したりという関係にあります。今後、こうした団体のタイトルマッチをSTRONGのリングで行うこともあるかも知れません。アメリカでは引き続き他団体との良い関係を維持していってもらいたいものです。

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