入国制限緩和でWRESTLE KINGDOMのカードはどうなる?
- 2021.11.02
- 新日本プロレス
- WRESTLE KINGDOM

これまで入国後10日間の自主隔離期間が設定されていた日本の水際対策ですが、それが3日間に短縮されることが発表されました。これは11月8日以降の入国に適用されるということで、プロレス界にとっては朗報と言えるでしょう。
カード編成への影響
新日本プロレスでは11月13日からWORLD TAG LEAGUE 2021とBEST OF THE SUPER JUNIOR 28が始まります。さすがにこのシリーズに関しては影響はないものと思われます。まだ公式発表はされていませんが、すでに参加メンバーは決定していることでしょう。入国後の隔離期間が短縮されれば来日して新日本のリングに上がりたいという選手は多いようですが、11月1日の夜に入国制限緩和が発表され、そこからブッキングして・・・ということは難しいだろうと思われます。
しかし、新日本プロレスとしても当初の予定が狂いつつあります。内藤選手の怪我、そして飯伏選手の怪我です。少なくとも内藤選手については、怪我での離脱さえなければSANADA選手とのタッグでWTLへのエントリーが濃厚でした。怪我の回復具合にもよりますが、おそらく現状ではWTLへのエントリーが難しいと思われます。かといってIWGP世界王者の鷹木選手がWTLにエントリーするかどうかということも微妙です。内藤選手が怪我をした段階でWTLでのSANADA選手のパートナーについて会社としても検討していたことと思われますが、非常に悩ましい状況だったことは想像に難くありません。
チーム編成がどうしてもうまくいかず、最終手段としてそうした枠にヤングライオンやジュニアの選手を入れて乗り切ろうとしていたかも知れません。ただ、ヤングライオンといってもまだデビューしてから日が浅い選手ばかりですので、やはりそれは無理があります(いや、そういえばSUPER GRADE TAG LEAGUEで藤波選手のパートナーとしてデビューした中西選手がいましたね)。しかし、入国制限が緩和されたことで、緊急にブッキングを行う可能性もあります。その場合であっても、ブッキングが可能なのはビッグネームではなく、中堅選手が限界でしょう。どうしてもビッグネームは所属団体ですでに組まれている試合もあるでしょうから、所属団体もそのスケジュールを崩してまで派遣することには難色を示すはずです。ただ、団体のメインストリームにいない中堅選手であれば、新日本との関係で派遣を了承してくれる可能性があると思います。とはいえ、WTL及びBOSJについては当初予定していたカード編成のままでいくことでしょう。
WRESTLE KINGDOMはどうなる?
さて、問題はWRESTLE KINGDOMです。2022年は1.4及び1.5東京ドーム2連戦と1.8横浜アリーナ大会までの3大会が予定されています。さらに、新日本プロレスではこれまで制限していた試合数を以前のように戻しつつあります。11.6エディオンアリーナ大阪大会では9試合が予定されています。このままいくと、おそらくWRESTLE KINGDOMの3大会も9試合(プラス第0試合)が組まれることでしょう。現在の入国制限下においては、ビッグマッチに海外からレスラーを招聘しようとすると半月近くのスケジュールを取らなければなりませんでした。それが直前3日(入国日を除きますので実質4日)の自主隔離だけで済むようになりますので、海外からも招聘しやすくなります。これまで隔離期間に難色を示していたレスラーも来てくれるかも知れません。そうした意味で、WRESTLE KINGDOMのカード編成が現在急ピッチで練り直されていることと思いたいです。
WRESTLE KINGDOMに参戦するだろうと思われるのは、まずはウィル・オスプレイ選手やジェイ・ホワイト選手あたりです。もともとオスプレイ選手は12月12日にアメリカで試合をすることになっていました。現状の入国制限下においても1月4日に東京ドームのリングに立つことはスケジュール的に可能でしたが、オスプレイ選手が隔離期間を経てまで来日するか微妙なところだと思っていました。だからこそ、偽ベルトを持ってアメリカとイギリスで独自にストーリー展開をさせているのだろうと考えていました。しかし期間が短縮されたことで来日が濃厚となったと言えるでしょう。それはジェイ・ホワイト選手にも言えることです。この2人のチャンピオンはおそらくWRESTLE KINGDOMに参戦することでしょう。
次にAEW関係の選手ですが、AEWも1月5日に少し重要な大会が控えています。これまでTNTで放送してきたDynamite!が2022年から系列のTBS(Turner Broadcasting Service)で放送されます。その第1回目の放送日にあたっています。この日のカードはまだ分かりませんが、TBS女子TV王座のトーナメント決勝戦が行われることが決まっていますので、それが一つの放送の柱となることでしょう。ただ、PPVのビッグマッチではありません。そのため、ジョン・モクスリー選手やクリス・ジェリコ選手、ブライアン・ダニエルソン選手のようなビッグネームであっても参戦する可能性があります。
ROHの選手が契約解除になるということもあり、これまで限定的だった新規の外国人選手の来日が増えてくることは確実です。ドラゴン・リー選手、ジョナサン・グレシャム選手、チーズバーガー選手らの来日も期待したいですし、STRONGで活躍しているフレッド・ロッサー選手も日本で見てみたいです。いずれにせよ、入国制限が緩和されたことで、WRESTLE KINGDOM三連戦のカードが(良い意味で)全く読めなくなってきました。ビッグサプライズを期待したいところです。
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