柴田の対戦相手Xは誰か?
- 2021.12.21
- 新日本プロレス
- WRESTLE KINGDOM, 柴田勝頼

1.4、1.5そして1.8のWRESTLE KINGDOMシリーズのカードがほぼ出揃いました。その中でやはり気になるのが柴田選手の対戦相手Xの存在です。今回はXが一体誰なのかを検討してみたいと思います。
2日間のカードから探るXの可能性
柴田選手の対戦相手を検討するため、まずは1.4の発表カードに名前が出ていない選手を挙げていきます。
1.4、1.5両日ともに名前がない選手(A群:22選手)
藤田晃生、大岩陵平、中島佑斗、アーロン・ヘナーレ、バッドラック・ファレ、チェーズ・オーエンズ、矢野通、鈴木みのる、金丸義信、タマ・トンガ、タンガ・ロア、TAKAみちのく、永田裕志、天山広吉、小島聡、邪道、外道、ディック東郷、DOUKI、本間朋晃、真壁刀義、マスター・ワト
1.4のみ名前がない選手(B群:3選手)
ロビー・イーグルス、タイガー・マスク、高橋裕二郎
これまでのニュージャパンランボーではおおよそ20〜22人程度が参加する事が多かったように思います。そして上記で1.4、1.5ともに名前がない選手は22人。おそらくKOPW2022進出権争奪ニュージャパンランボーへの参加者はほぼこのメンバーとなるでしょう。そして1.4に名前がなく、1.5には名前がある選手は上記の3人です。彼らが1.5にタイトルマッチを控えているということもあり、1.4のニュージャパンランボーには出場しないはずです。そのことから、A群の選手よりはB群の選手が選ばれる可能性が高いと言えます。ただ、A群の選手から選ばれる可能性がゼロだとは言えません。ただ、ヤングライオン以外のA群の選手のうち、ニュージャパンランボーで登場しなかった選手がいたとすると、その段階でその選手がXである可能性が俄然高くなってきます。ただ、現時点ではこの程度の可能性しか読み取る事ができません。
来日条件から探るXの可能性
上記では直近参戦選手を中心に検討しましたが次はXがサプライズ登場の選手の場合を検討します。ここでいうサプライズ登場というのは、久しぶりに新日本マットに帰ってくる選手のことです。
海外遠征中の選手
△成田蓮、▲海野翔太、▲辻陽太、▲上村優也
これらの選手のうち、可能性があるとすれば成田選手です。成田選手は12月9日のSTRONG興行NEMESISに出場して以来、試合の予定が発表されていません。この試合後に帰国していれば2週間の自主隔離があったとしても1.4には間に合います。
海野選手については12月19日にイギリス(北アイルランド)で試合をしています。この試合直後に帰国しても1.4直前まで自主隔離となることから、海野選手の可能性は極めて低いです。辻選手についてはまだ今後の試合が発表されていませんが、海外遠征を始めた直後ということもありますので、可能性としてはゼロに近いでしょう。同じ事が上村選手にも言えます。
再来日の可能性のある選手
再来日の可能性がある選手はおそらく以下の選手に限定されます。
△ジェイ・ホワイト、○デビッド・フィンレー、×ジュース・ロビンソン、○カール・フレドリックス、○クラーク・コナーズ、△アレックス・コグリン、▲ゲイブリエル・キッド
オスプレイ選手らが入国できたのは有効な就労ビザを有しており「再入国」という扱いだったためです。プロレスラーが取得するビザは最長で3年間有効です。コロナ禍の状況において来日していた選手らは念には念を入れて長期のビザを取得して延長を繰り返していることだろうと思います。コロナ前に来日していた選手も長期間有効な就労ビザを有していたら再入国は可能ですが、例えば2020のWrestle Kingdomに来日していたジョン・モクスリー選手らは単発での参戦ですので短期のビザ、ランス・アーチャー選手は退団することが(おそらく)わかっていたのでこの時期に新たに長期の就労ビザを取得したとは考えにくいです。一方、2020年1月に来日していたLA道場の選手らは長期ビザを持っている可能性もあります。コロナ禍によって来日できなくなったものの、当時は頻繁に行き来させるようなプランを立てていたとすると長期の就労ビザを取得させていたとしてもおかしくはありません。
さて、その上で、まずジュース・ロビンソン選手は12月30日にAAWで試合が予定されていることから可能性はゼロです。次にゲイブリエル・キッド選手は12月18日にPWXで試合をしていることから、14日間の自主隔離を考えると不可能では無いけれどもかなり困難といったところでしょう。アレックス・コグリン選手は12.9のNEMESIS以降に試合が組まれていないため、無理なく来日が可能です。1月16日にアメリカでグラップリングの試合が組まれていますが、日本からアメリカへの入国の場合は7日間の自主隔離のみですのでぎりぎりなんとかなりそうです。
前後の日程に試合が組まれていないという理由で、コグリン選手よりもXである可能性が高いのは、フィンレー選手、フレドリックス選手、コナーズ選手です。ジェイ・ホワイト選手も同じく試合が組まれていませんが、「STRONGで敵を迎え撃つ」ような発言をしていましたので、当面はアメリカに定着してSTRONGを盛り上げる役になるのだろうと思います。また、1月15日にシアトルで開催されるSTRONG興行の宣伝バナーの写真にはフィンレー選手とコナーズ選手もいますので、これに出場する可能性も高いです。フレドリックス選手の写真はないので、もしかするとフレドリックス選手は出場しないのかもしれません。
ルールから探るXの可能性
現在、柴田 vs Xの試合は「※ルール調整中」となっています。異種格闘技戦のような形になるのか、あるいはグラップリングになるのか、それとも通常のプロレスルールで行う可能性を探っているのかは分かりません。しかし、おそらくはグラップリングかそれに近い形でのルールを詰めているのではないかと考えます。
今年のG1ではザック選手とオーカーン選手の対決が話題になりました。ほぼ関節技のみで観客が息を呑むような攻防を見せてくれました。また、矢野選手とオーカーン選手のKOPW争奪戦アマチュアレスリングマッチも話題になりました。柴田選手とザック選手のグラップリング特別ルールのエキシビジョンマッチは、もちろん柴田選手が登場したということもありますが観客の反応はかなりのものでした。さらにはSHO選手がGLEATに参戦してUWFルールで勝利を収めました。こうして見てくると、新日本プロレスはかつての異種格闘技戦とも違う、UWFとも違う形で、間接技やグラウンド技主体での試合での観客の反応を探っていたのではないかと邪推してしまいます。そうなるとやはりルールをきちんと整理した上でグラップリング形式の試合になるのではないかと思います。
グラップリングルールであれば、普段は見せない動きや技を出すことで、選手の持つ引き出しを開けることになります。それがその選手にとっての新たな魅力や武器となっていく可能性もありますので、このルールで戦う選手にとっても決してマイナスではありません。
そこで、グラップリングルールで戦うとした場合、以下の選手が候補として上がってきそうです。
▲矢野通、△高橋裕二郎、△クラーク・コナーズ、△成田蓮、○アレックス・コグリン、△鈴木みのる
矢野選手はKOPW争奪戦に出場するのが既定路線のようにも思われていますが、もし金丸選手相手に防衛を果たし2年連続の王者となった場合は、殿堂入りを宣言してKOPWの第一線から身を引く可能性もゼロではありません(0.5%ぐらい?)。裕二郎選手はあまり関節技を出すイメージがありませんが、元々はアマレスの猛者でした。グラップリングルールで戦うことでさらに輝く可能性もあります。LA道場の3人は普段から柴田コーチとトレーニングをしていたことから、こうした動きもかなり身についていることでしょう。さらにコグリン選手はアメリカでグラップリングの試合にも出場予定です。彼らの中から対戦相手が選ばれる可能性も高いです。また、鈴木みのる選手も可能性として挙げられそうです。
Xの予想
以上を総合的に判断すると、可能性として浮上してくるのが高橋裕二郎選手、クラーク・コナーズ選手、アレックス・コグリン選手です。成田選手も可能性としてはありますが、仮にXが成田選手だった場合、柴田選手の復帰ばかりが話題になって成田選手の凱旋帰国が霞んでしまいます。そのため、成田選手ではないだろうと推測しています。フィンレー選手についてはグラップリングで戦うイメージがあまり湧きません。順位をつけるならば、1. 高橋裕二郎、2. アレックス・コグリン、3. クラーク・コナーズといったところでしょうか。ルールによってはフレドリックス選手も候補になってくるかもしれません。ただし、それに加えてXはNOAHをはじめとする他団体の選手、例えば桜庭選手のような外部の選手だという可能性も捨てきれません。Xとしていることからもプレミアム感のある選手が登場するのではという思いが拭えません。当日まで楽しみの想像しながら待ちたいと思います。
人気ブログランキング参加中!クリックで応援していただけましたら嬉しいです。
-
前の記事
藤田晃生が抜擢された意味と中島選手のこれから 2021.12.18
-
次の記事
STRONG勢+新日レスラーの海外団体での試合結果まとめ(12/15-12/21) 2021.12.21