G.o.D.の本隊入りで今後の展開は?

G.o.D.の本隊入りで今後の展開は?

3.18後楽園ホール大会にて、BULLET CLUBのメンバーから袋叩きに遭っている邪道選手をワト選手と田口選手が救出し、ガッチリと握手をするという展開がありました。これが何を意味するのかが見えてこない状態でしたが、どうやら本隊入りという方向性になりそうです。

G.o.D.と6or9

改めてG.o.Dと6or9が合体した経緯を振り返ります。現在、BULLET CLUBは分裂騒動以外にもベルトをめぐるアピール合戦が続いています。SHO選手はデスペラード選手の持つIWGPジュニアヘビー級に焦点を定め、デスペラード選手を襲撃するなど執拗にアピールを続けています。また、ファンタズモ&石森のキューテストタッグは6or9の持つIWGPジュニアヘビー級王座へのアピールを続けています。

3.17静岡大会ではワト&田口 vs TAKAみちのく&デスペラードという試合が組まれていました。試合は6or9が勝利しましたが、その試合後にファンタズモ&石森が乱入し、ワト&田口を襲いました。それでも、6or9の両者は何とかファンタズモ&石森を排除することに成功したのですが、その背後からオーエンズ選手、ファレ選手、外道選手が乱入し、5人がかりで襲撃するという暴挙に出たのです。そしてそこに現れたのが次の試合に出場するG.o.Dと邪道選手でした。

結果的に6or9はG.o.Dと邪道選手に救出された格好になりました。試合後のバックステージでは以下のように語っていました。

田口「(※若手の肩を借りて引き揚げてくる。コメントスペースまで運ばれると崩れ落ちてフロアに仰向けになる。苦悶の表情を浮かべ、股間を押さえながら)タマや……タマや、タマ……タマや……サオや……サオや、タマや……タマや、サオや……サオや……サオや……タマや……(※とうわごとのように何度も繰り返す)」
ワト「(※遅れてコメントスペースに戻って来ると、田口と同じように崩れ落ちてフロアに座り込み、絞り出すような声で)どういうことだ? どういうことだよ? どういうつもりだ、ファンタズモ……。そういうことか? わかったよ。許さないからな、ホンマに……」
田口「(※立ち上がるも、股間を押さえて腰をかがめるようにして控室に向かいながら)タマや……サオや……陰嚢に氷嚢や……陰嚢に氷嚢や!」
ワト「(※立ち上がって)どういうことだ?(※と言い残して控室へ)」 (新日本プロレス公式サイトより)

田口選手は完全に錯乱状態と言って良いでしょう。ワト選手もG.o.D&邪道選手の行動に困惑している様子がわかります。

そして3.18後楽園ホール大会でのG.o.D&邪道 vs ファンタズモ&石森&ファレの試合後、袋叩きに遭っている邪道選手を救出するために登場してきたのが田口選手とワト選手です。BULLET CLUBを排除したのち、田口選手、ワト選手とG.o.Dがガッチリと握手を交わしました。

これはバックステージでの発言からも分かるように、ワト選手、田口選手からすると借りを返したということでしょう。

田口「まさか邪道さんを“兄弟”と呼ぶことになるとはな…」
ワト「まあ、昨日、助けてもらったもらったからさ。借りだよ、借り。しっかり返したぞ。そして、石森・ファンタズモ。悪いことばっかしてたら、痛い目を見るぞ」
田口「石森・ファンタズモ…!? 69年早いな」 (新日本プロレス公式サイトより)

しかしながら、3.17静岡大会でのG.o.Dの行動には6or9を助けるという意味合いは全くなかったとみられます。映像を見返してみても、G.o.Dが乱入してきたのは自らの対戦相手である外道&オーエンズ&ファレがそこにいたからです。彼らの視線の先にはBULLET CLUBのメンバーしかありません。ワールドの映像で見る限り、田口&ワトに視線をやることはありませんでした。ましてや両者を気遣うそぶりなど全くありません。ただ、結果的にこれが田口&ワトを救出することになったことには違いありません。

G.o.Dには彼らを救出したという意識が全くなかったのでしょう。そのため、3.18で6or9がG.o.Dの救出に駆けつけたことの意味がよく理解できなかったに違いありません。田口選手がタマ・トンガ選手に手を差し伸べましたが、タマ選手の表情は困惑したままです。しかし、意を決したようにタマ選手の方から田口選手の手をしっかりと握りしめました。これで6or9とG.o.Dの共闘が決定的になったわけです。きっかけは6or9の「G.o.Dに助けられた」(実は単に外道らを狙っていただけ)という勘違いでしたが、それが合体にまで発展したのです。

G.o.Dは本隊入り?

この段階では、G.o.Dと6or9が手を結んだだけで、本隊入りするのかどうかについては不透明でした。本隊の選手でこの出来事に反応していたのは本間選手だけです。しかしその本間選手も困惑している様子がわかります。

当事者のタマ選手は、バックステージで「新しいホームを見つけた」と語っていました。また、次のようなツイートもしています。

タマ選手の様子からは、単なる6or9との合体ではなく、本隊入りを決断したということがわかります。そして邪道選手からはそれを裏付ける内容がツイートされていました。

本隊バスで移動するということは、名実ともに本隊というユニットに所属することになったということでしょう。いまだに他の選手の反応はありませんが、本隊の位置付けからしてそれを拒絶する選手はいないでしょう。ある意味では本隊とは正規軍でありながら無所属連合のようなものです。

そして、早速ですが3.20長岡大会ではG.o.D&邪道&6or9がタッグを組むことが発表されています。今はまだG.o.Dと本隊の選手の合体は限定的なものですが、今後は他の選手ともタッグを組んでいくことが増えることと思われます。

今後の展開はどうなる?

それでは、G.o.Dが本隊入りしたことでどんな展開が待っているでしょうか。一つには本隊のヘビー級にもタッグを主戦場とする選手が加わったということです。これまではフィンジュースの2人がその位置付けでしたが、ジュース選手がフリーとなったという噂ですのでこれまでのように頻繁に来日して試合をするということが難しくなっていました。そこにG.o.Dが加わったということで、国内とアメリカを行き来しつつ最前線で戦うタッグチームが本隊にも誕生したということです。

そしてさらに気になるのは以下の3点です。

1. ヒクレオ選手はどういう選択をする?

2.ファンタズモ選手のヘビー転向はどうなる?

3. BULLET CLUBの騒動はこれで終わり?

まず1つ目は、G.o.Dの弟であるヒクレオ選手の選択です。STRONGではBULLET CLUBの一員としてアメリカ本隊のフレッド・ロッサー選手らと激しくやり合っていました。兄を追って本隊入りするのか、あるいはBULLET CLUBに留まるのか。その選択に注目です。

2つ目はファンタズモ選手についてです。今回のG.o.Dが本隊入りするきっかけはファンタズモ&石森がジュニアタッグ挑戦を実力行使でアピールしてきたということにあります。ここしばらくの様子からファンタズモ選手のヘビー転向も時間の問題だと思われていただけに、この路線は意外でした。このワト選手からは受けて立つという様子も伺えますが、このタイトルマッチはすんなりと決まるのでしょうか。また、BOSJの開催も発表されましたが、ファンタズモ選手はBOSJで躍進、G1出場、無差別級からヘビー級へというオスプレイ選手や鷹木選手の路線で数ヶ月かけてヘビー級へと移行していく可能性も高いとみています。

そして3つ目はBULLET CLUBの騒動がこれでこれで終結したのかということです。すでにBULLET CLUBの選手はNJC本戦からは脱落しています。邪道&外道も本当に分裂してしまうのか、あるいは現在の騒動も含めて全て両者の掌の上で転がされているのかが謎です。3.20の10人タッグに対して介入があるのか、ここで誰かが寝返るのか、新たな刺客が投入されるのか。少なくともシリーズ最終戦の大阪城ホール大会までは何があってもおかしくないと思っています。

 

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