ユナイテッド・エンパイアの新たな同盟者、フランシスコ・アキラとは?

ユナイテッド・エンパイアの新たな同盟者、フランシスコ・アキラとは?

2022年4月9日の両国大会でユナイテッド・エンパイアの新たな同盟者としてフランシスコ・アキラ選手が登場しました。オスプレイ選手の予告動画から多くの人が新たな同盟者がアキラ選手だと予想していましたが、まさにその通りとなりました。しかし、アキラ選手のことをあまりよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは簡単にアキラ選手の情報をまとめてみました。

フランシスコ・アキラとは

まず、オスプレイ選手からのビデオメッセージは次のようなものでした。

この短い動画でアキラ選手だということを示唆するものは3つありました。まず、BRUCHAREという言葉です。これはイタリア語で「燃える、燃やす」という意味です。これから、新しい同盟者はイタリア出身か、イタリアに縁のあるレスラーだろうと推測ができました。次にオスプレイ選手から謎の人物に手渡されたライターに書かれていたFの文字です。新しい同盟者はFが関係するレスラーではないかという推測ができました。そして、この動画のテーマでもある「火」です。アキラ選手のニックネームは”Fireball”です。リングコスチュームも炎のような模様です。他にも「弟子」という言葉からオスプレイ選手と親交のある選手ということも推測されていました。

そして、4.9両国大会でリングに姿を表したのですが、その手には動画に出てきたライターがありました。

このフランシスコ・アキラ選手はイタリア出身の22歳です。身長175センチ、体重70キロですので、ジュニアとしても軽量の部類となるでしょう。まだ若いレスラーですが、デビューは2015年ですのでキャリアは既に6年ほどとなります。

そのデビュー戦は2015年8月29日、イタリアのキウドゥーノという小さな町行われたICW(Italian Championship Wrestling)という団体の興行での試合でした。この時のアキラ選手はまだ16歳でした。デビューからしばらくはイタリア、そしてイギリスやドイツとヨーロッパ内で試合に出場していましたが、2019年には初来日を果たします。他にもGLEATやハードヒットにも参戦経験があります。そして2021年からはドイツ、イギリスを中心に活躍しています。

イタリア時代のフランシスコ・アキラ

アキラ選手のイタリア時代のことについては、TAJIRI選手の著書『プロレス深夜特急』に少し描かれています。2018年3月31日のWrestling Mega Starsに参戦したTAJIRI選手は、イリミネーションマッチで勝利した「子供」のようなレスラーを見出しました。この「子供」がアキラ選手です。次の動画にはその大会でのアキラ選手の姿が少しだけ映っています。

この時のアキラ選手は19歳。新日本のヤングライオン、藤田選手と同じぐらいの年頃です。確かに見た目はまだまだ「子供」という感じです。TAJIRI選手は「15歳ほどだろうか」という第一印象を残しています。現在の藤田選手と並べると明らかに当時のアキラ選手の方があどけない感じがします。しかし、この時のアキラ選手はすでにいくつかの団体でベルトも獲得するなど、既に実績を残していました。

この動画は2016年10月29日、ASCA Wrestlingでの試合の様子です。確認できた試合動画の中で最も古いものです。この時のアキラ選手は16歳で、デビュー1年程度でした。対戦相手はグラビティ選手で、のちにタッグパートナーとしてASCAやICWのタッグタイトルを獲得することになります。

なお、このグラヴィティ選手の現在のリングネームはイーロン・スカイです。2022年2月19日に辻選手も参戦して話題になったDREAM Wrestlingにて、日本から参戦したVENY選手(日本国内のリングネームは朱崇花)選手と対戦し、敗れています。

イタリア時代のアキラ選手の試合動画はYoutubeでも視聴可能です。次の試合は2017年1月14日のRising選手権試合の様子です。この試合に勝利し、キャリアで初のタイトルを獲得しています。

この試合は小さなホールで行われていますが、会場は大いに盛り上がっています。のちにTAJIRI選手をして「心」で魅せると言わしめたその片鱗を見て取ることができます。

日本時代のフランシスコ・アキラ

既に述べたように、アキラ選手は2019年2月に初来日しています。この時は全日本プロレスのJr. BATTLE OF GLORYに参戦しました(初来日を前に行われたインタビューはこちらです)。アキラ選手が来日した背景にはTAJIRI選手の推薦があったとのことです。この時の試合動画がいくつか公開されています。

なお、この時の体重は68キロということですので、現在よりもさらに小柄だったことがわかります。この時のリーグ戦では勝ち点2でAブロック最下位に終わっています。その後、コロナ禍の時期にも日本に留まり続け、2021年に2年ぶりに開催されたJr. BATTLE OF GLORYでは決勝でエル・リンダマン選手に勝利し、初優勝を遂げました。その時の一夜明け会見の動画はこちらです。

この会見で世界ジュニアへの挑戦を表明したアキラ選手は、世界ジュニア王座への挑戦を表明します。そして、トーナメント優勝の勢いそのままに世界ジュニア王座を獲得しました。

2020年4月30日には宮原選手と組んでアジアタッグ王座に挑戦をしましたが、残念ながら獲得はなりませんでした。

アキラ選手は2021年9月に全日本のリングを去りましたが、日本滞在中にGLEATの大会にも出場しています。2021年5月26日のプレ旗揚げ大会に伊藤選手とのタッグで出場しました。

ヨーロッパに戻った後のアキラ選手

全日本去ったアキラ選手は、まずドイツのwXwに参戦しました。

ドイツwXwにフランシスコ・アキラ参戦へ

この大会に出場したのち、イギリスのレボリューションプロレスリング(RPW)に参戦するようになりました。RPWといえば新日本プロレスとも関係の深い団体です。これまでに何度も新日本の選手がRPWのリングに上がっていますし、現在では辻選手と海野選手がレギュラー参戦しています。

この動画は2021年10月3日、アキラ選手が初めてRPWに参戦した時の模様です。

そして、今年に入ってからはゲイブリエル・キッド選手とも対戦しています。これはその時のダイジェスト映像です。

もともとオスプレイ選手とも親交があり、全日本プロレス参戦時も個人的にオスプレイ選手にも助けてもらったということをインタビューで答えていました。しかし、本格的にリング上で新日本プロレスの選手と渡り合ったのはこのゲイブ選手との試合が最初だと思います。なお、この試合はゲイブ選手の勝利に終わっています。

Best of the Super Jr.への参戦を表明したアキラ選手ですが、新日本のジュニア戦士とどのような戦いを繰り広げるのかが今から楽しみです。期待して待ちたいと思います。

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