海野翔太がRIOTシカゴ大会に登場!凱旋帰国はいつ?

海野翔太がRIOTシカゴ大会に登場!凱旋帰国はいつ?

現地時間で4月16日に開催された新日本プロレスシカゴ興行Windy City Riotにて、US of Jayオープンチャレンジマッチの対戦相手として現れたのは、無期限海外遠征中の海野選手でした。試合は惜しくもジェイ選手の前に敗れましたが、成長した姿を日本のファンにも見せつけることができたと思います。

海野翔太はどこで何をしていた?

ワールドの放送では、海野選手がどこで何をしていたかについては全く触れられていませんでした。私の知る限り、新日本プロレスからも海野選手と辻選手に関しては「無期限海外修行」に出たというアナウンスはありましたが、どこへ、ということは公式には未公表となっています。まずは簡単に海野選手のこれまでを振り返ります。

海野選手はかねてより新日本プロレスが世界最高峰のリングだということで海外遠征に関心がありませんでした。しかし2019年のヤングライオン杯の最終戦でカール・フレドリックス選手に敗れ、優勝を逃したことがきっかけとなって海外遠征に旅立ちました。このヤングライオン杯最終戦の2019年9月22日神戸ワールド記念ホール大会が現時点での国内最終試合となっています。

そして2019年11月にRPWマットに姿を見せます。この時はユナイテッド・エンパイアの一員となったカイル・フレッチャー選手とのシングルマッチに敗れています。その後、ヒクレオ選手との抗争を繰り広げ(海野選手の2勝0敗)、これから本格的にRPWマットでのしあがっていこうとしたところでコロナ禍に入りました。2020年3月14日から1年以上に渡り、リングから離れてしまいます。

海野選手が復帰したのが2021年7月21日でした。その後、8月21日にはRKJ選手の持つSWEヘビー級王座(暫定ブリティッシュヘビー級王座)に、11月21日にはオスプレイ選手の持つブリティッシュヘビー級王座(および偽IWGP世界ヘビー級王座)に挑戦しましたが、いずれも敗れています。しかしながら2021年のRPWマットではほとんどの試合で勝利するなど、トップ選手の一人として活躍をしていました。

2022年になってからは辻選手との絡みが増えてきます。辻選手はヒールユニットのTHE LEGIONに無理やり加入させられてしまいましたが、1月29日のシングルマッチを皮切りに、これまでに至るまで多くの試合でタッグを組んできました。ヒールユニットの辻選手とベビーフェイスの海野選手のタッグというのは不思議な感じがしますが、これには訳があります。ヒールユニットに染まらない辻選手の原因は海野選手の存在にあると考えたTHE LEGIONの総帥であるギデオン・グレイ氏は、1月29日に辻選手と海野選手のシングルマッチをブッキングします。しかし徐々に海野選手の才能を買い出したグレイ氏は、海野選手をTHE LEGIONに引き込もうと懐柔を試みています。最近ではグレイ氏は辻選手よりも海野選手の方が気になっている様子でした。

海野選手はもちろんTHE LEGIONに入る気などサラサラないようで、これまでもグレイ氏を適当にあしらってきました。海野選手とTHE LEGION、海野選手と辻選手のストーリーがどのように展開していくのか、というところで今回の登場でした。

考えられる3つの進路

今回の登場で久々に新日本プロレスファンの前に姿を見せたわけですが、気になるのはこの後どのような道を歩むかです。単純に考えると3つの道が考えられます。すなわち、このままLA道場を拠点にアメリカに定着していくという道、イギリスに戻って再びRPWに定着するという道、そして凱旋帰国という道です。ここではそれぞれの道の可能性を検証したいと思います。

1. アメリカ継続参戦

アメリカに継続参戦する場合、注目はモクスリー選手との関係です。海野選手は海外では「ジョン・モクスリーの唯一の弟子」というギミックでリングに上がっていました。デスライダージャケットを手に入場し、モクスリー選手との関係をしっかりとアピールし続けてきました。今回の入場時にも手にしていた黒いライダースジャケットです。そうした関係もあって、今回の登場VTRではモクスリー選手から「やってやれ」と声をかけられてからの登場となっていたわけです。

では、海野選手がアメリカ定着する場合はどのような形になるのでしょうか。モクスリー選手といえば、現在AEWでブライアン・ダニエルソン選手らとBlackpool Combat Club(BCC)というユニットを組んでいます。もしアメリカに定着するのならばAEW、そしてBCCを拠点に活動するのが最も自然な流れとみています。

非常に夢のある話ではありますが、この道を取る可能性はそれほど高くはないとみています。本格的な参戦となると、武者修行期間がさらに1年ほど延びるでしょう。海野選手は現在25歳です。さらに大幅に凱旋帰国を遅らせることは考えにくいと思っています。もしAEWの道があるならば今のところはスポット参戦に留まるのではないでしょうか。

また、今回はジェイ選手と戦いましたが、海野選手にはモクスリー選手との関係以外では現在のところアメリカマットに継続参戦するためのストーリーがありません。バックステージではジェイ選手へのリベンジを語っていますが、現在のジェイ選手は抗争する相手を求めていませんのでリマッチはすぐには実現しないでしょう。イギリスでの抗争相手のヒクレオ選手が海野選手を襲う展開があればSTRONG継続参戦という道も見えたかも知れませんが。ただ、5.14ワシントンD.C.大会、5.15フィラデルフィア大会にも参戦し、そこで何らかの動きがある可能性も否定できません。

2. イギリスに戻りRPW継続参戦

RPWに戻るということになれば、まずはTHE LEGIONとの関係、そして辻選手との関係をめぐるストーリーを完結させる必要があります。RPWの4月に入ってからの試合映像はまだ公開されていませんので、実はすでに完結しているのかもしれません。しかし今のところそういった情報は届いていません。いずれにせよ、このストーリーを完結させないことには次に進めません。そのため、この可能性は十分にあろうかと思います。

ただ、それ以外でのRPWでのテーマがすでになくなりつつあります。辻選手とのタッグが本格的に稼働するのであれば、現在SUNSHINE MACHINESが保持しているブリティッシュタッグ王座も視野に入ってきますが、これまで海野選手はタッグ王座への関心を示したことがありませんでした。多くの選手が固定したタッグパートナーがいるRPWマットにおいて、海野選手はエースのRKJ選手と共に数少ないシングルメインの選手でした。最近はTHE LEGIONとのストーリー上で辻選手とのタッグが見られるようになりましたが、これを機にタッグ王座を狙うという可能性も否定できません。

2021年に海野選手が狙ってきたのはブリティッシュヘビー級王座でした。しかしご存知のように現在の王者はオスプレイ選手です。オスプレイ選手は5月22日にイギリスで鈴木選手を相手に次の防衛戦を控えています。この試合後に海野選手が姿を現すことがあるのかに注目です。

3. 凱旋帰国

私の希望も入っていますが、やはりこれを機に凱旋帰国という可能性が高いかと思います。すでに述べたように、海野選手は2019年9月に日本を離れ、11月から海外団体に参戦しました。つまり、ほぼ海外遠征に出てほぼ2年半が経過したということになります。途中、コロナ禍でいったん帰国していた時期もありますし、2021年10月頃にも怪我のため帰国し、新日本の道場にいたこともあります。この期間を差し引くと海外団体参戦期間は実質的に1年数ヶ月となります。

海野選手はLA道場を拠点にSTRONGマットを中心に修行をしている成田選手、上村選手とは扱いが異なっています。新日本プロレス公式サイトではTJP選手のCMLL遠征のことはニュースとして取り上げても、海野選手や辻選手のことは全くニュースになっていません。RPWでのコグリン選手やオスプレイ選手の試合動画がワールドで配信されても、海野選手と辻選手の試合は全く配信されていません。もちろんTwitterやRPWの動画配信サービスなどで情報を得ることができますが、あくまでも「無期限海外武者修行中」ということになっています。

そうしたこともあってか、今回の海野選手の姿を見たファンからは、すごく変わった、カッコ良くなったという驚きの声が上がっているようです。確かにヤングライオン杯の頃から比べると体も大きくなり、コスチュームも変わって雰囲気が出てきました。

その海野選手の姿をようやくここで披露したということは、凱旋帰国も近いのだろうと思います。短期間のアメリカおよびイギリスでの出場はあるにせよ、夏までには凱旋帰国する可能性が非常に高いと考えています。

凱旋帰国のタイミングはいつ?

それでは、海野選手の凱旋帰国のタイミングはいつになるでしょうか。直近のビッグマッチといえば5.1レスリングどんたくin福岡PayPayドームですが、ここでの登場はありません。というのも、すぐ後に控えるのがBOSJだからです。ジュニアの祭典の合間に公式戦以外の試合も組まれるでしょうが、凱旋帰国直後のシリーズで脇役的な位置付けということはまず考えにくいです。実際、この記事を公開しようとしたタイミングでRPWから海野選手の5.1シェフィールド大会のカードが追加発表されました。対戦相手はブリティッシュクルーザー級王者のマイケル・オク選手です。というわけで5.1に凱旋という線は完全に無くなりました。

そうなると、6.12のDOMINIONでの凱旋が有力となってきます。海野選手は2019年のDOMINIONでモクスリー選手とシングルマッチを行なっています。これがきっかけとなってモクスリー選手との関係が生まれたわけです。試合は完敗でしたが、ある意味では海野選手の出世試合となったともいえます。その同じ舞台で凱旋帰国ということになれば、それ自体が一つのドラマともなります。

そしてDOMINIONはG1開幕戦の約1ヶ月前となっております。2019年もこのタイミングでモクスリー選手、鷹木選手、KENTA選手がG1参戦をアピールしています。海野選手もDOMINIONで凱旋帰国を果たし、G1参戦をアピールするには絶好の機会といえるでしょう。

仮に6.12のDOMINIONで凱旋帰国する場合でも、5.14ワシントンD.C.および5.15フィラデルフィア、そしてRPWの5.1シェフィールド(カード発表済み)、5.8&5.22ロンドンの大会に出場可能となります。RPWでのストーリーを完結させつつ、アメリカで次の展開の種まきをすることも可能となってきます。こうした理由から、6.12DOMINIONでの凱旋が現状では最も可能性の高い線だと考えています。

今後、海野選手は成田選手と共に新日本プロレスを支えていく存在になると思います。ジェイ選手やオスプレイ選手のライバルになっていくのも遠い未来の話ではないように思います。期待してその時を待ちたいと思います。

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