海野とジェリコの因縁はどこで決着するか?
- 2022.06.27
- 新日本プロレス
- Forbidden Door, クリス・ジェリコ, 海野翔太

6月27日のForbidden Doorのオープニングマッチにはイギリス遠征中の海野選手が登場しました。海野選手とジェリコ選手との因縁がこのカードにつながったのですが、その因縁はいつ、どこで決着することになるのでしょうか。
海野とジェリコの因縁
この試合はサミー・ゲバラ&鈴木みのる&クリス・ジェリコ vs ウィーラー・ユウタ&海野翔太&エディ・キングストンという6人タッグマッチでした。基本的にはAEWで抗争を続けているジェリコ選手とキングストン選手の顔合わせが主軸にあるマッチメイクです。そこにジェリコ軍(Jericho Appriciation Society)と鈴木軍の合体というもう1つの話題が組み合わされた試合と言って良いでしょう。一方のキングストンチームの方はジェリコ選手から一方的に発表されました。キングストン選手のパートナーのユウタ選手と海野選手はいずれもジョン・モクスリー選手に近しい選手です。そうした意味で、成田選手ではなく海野選手の抜擢だったのでしょう。
このカードが発表されたのは6月15日のAEW Dynamiteでした。棚橋選手とモクスリー選手がリング上で顔合わせしているところにジェリコ軍が登場し、電撃的にカード発表がなされました。その際、ジェリコ選手はリング上で海野選手について「東京ドームで奴の親父でレフェリーのレッドシューズの目の前であいつを痛めつけてやったのを覚えているか?」と言っていました。これは、2018年の1.4東京ドーム大会でのケニー・オメガ vs クリス・ジェリコの試合での出来事でした。その時の動画を海野選手自身もツイートしていました。
Hello Mr. @IAmJericho.
It’s an honour to be mentioned alongside your name.
I’ll never forget the humiliation at the Tokyo Dome.
At #ForbiddenDoor , you will experience the same humiliation.
From Young boy???
No.
Regards,
NJPW Shota Umino.#Shooter https://t.co/v0CAsXrs47 pic.twitter.com/U0eWG0PUJW
— 海野 翔太 / Shota Umino (@Shooter_us) June 16, 2022
4年半前の場外でのちょっとした遭遇をここで絡めてくるのはさすがだと思いましたが、この試合でもジェリコ選手と海野選手との間でウォール・オブ・ジェリコの攻防が見られました。そして最後はジェリコ選手のジュダスエフェクトで海野選手が3カウントを奪われてしまいましたが、随所に海野選手の意地が見られる試合となりました。
Is this poetic justice for @shooter_us?? Order #ForbiddenDoor now on major providers, @BleacherReport, intl @FiteTV / @ppv_com!#AEWxNJPW pic.twitter.com/ESDrH8xv9k
— All Elite Wrestling (@AEW) June 27, 2022
海野選手はイギリスのRPWを主戦場としていることから、AEWマットに上がるのはこのワンマッチだけと思われていました。しかし、この日のバックステージでは再びジェリコ選手と海野選手が絡むシーンがありました。
On behalf of #JerichoAppreciationSociety, nothing but respect for @shooter_us after tonight’s #AEWxNJPW #ForbiddenDoor. They just seem to show it a little differently…
Order the replay & watch this action-packed PPV on @BleacherReport & Internationally on @FiteTv / @PPV_com! pic.twitter.com/sK1umSxueg
— All Elite Wrestling (@AEW) June 27, 2022
バックステージでインタビューを受けようとしているところに、ジェリコ選手らがやってきて、海野選手を讃える言葉を投げかけます。そして海野選手が油断した隙にジェリコ選手のファイヤーボールが海野選手の顔面を直撃。そしてジェリコ選手らはその場を去って行きました。
以前、ジェリコ選手は抗争中のキングストン選手にも同様にファイアーボールで攻撃していました。また、上で述べた6月15日のAEW Dynamiteの登場シーンでは、モクスリー選手に「お前がそこに立てているのはこの俺が先週いなかったからだ。そこは俺の場所だ。お前もわかっているだろう。お前が立ち去らないというならば目を潰す代わりにお前の顔に火の玉を投げつけてやるよ。」という言葉を投げかけています。モクスリー選手に対してはファイヤーボールを投げつけていませんが、代わりに海野選手が6月27日のバックステージでファイヤーボールを受けたわけです。
海野はAEWに乗り込んでいく?
このバックステージのやりとりで分かったのは、海野選手とジェリコ選手との因縁がまだこれからも続くということです。ここまでしておいて海野選手が何事もなかったかのようにイギリスに戻り、そしてそうこうするうちに何事もなかったかのように凱旋帰国するとは思えません。実際、海野選手は次のようなツイートを残しています。
必ず。クリス・ジェリコ@IAmJericho を超えてやるから。俺の目標だから。
Thank you for #AEWxNJPW. https://t.co/tu4vTT6KNY pic.twitter.com/SajJhxMLpD
— 海野 翔太 / Shota Umino (@Shooter_us) June 27, 2022
いずれにせよ海野選手は一度イギリスに戻るはずです。辻選手とのタッグでエントリーしているグレートブリティッシュタッグリーグ戦の最中ですので、少なくともこのリーグ戦が終わる7月末ごろまではRPWに参戦し続けます。海野選手が取る道は3つあります。1つ目はジェリコ選手との抗争を将来的なものとして脇に置いておき、イギリスでさらに修行を積む道です。その先にはオスプレイ選手の持つブリティッシュヘビー級王座という目標もあるでしょう。ただ、この場合であればジェリコ選手との決着までにはかなりの期間が必要となります。
2つ目はイギリスでの戦いに区切りをつけ、AEWに乗り込んでいくという道です。ジェリコ選手の首を最短で狙うのならばこの道になるでしょう。そして海野選手がこの道を選んだ場合、モクスリー選手の所属するBCC(Blackpool Combat Club)と共闘するのが自然だろうと思います。ただ、そしてSTRONGメインではなくAEWマットをメインに戦っていくことになるでしょう。
3つ目はG1後あたりで凱旋帰国をし、国内でジェリコ選手を待ち受けるという道です。実績を残していくと、そのうちジェリコ選手からWrestle Kingdomでの対戦要求が来るかもしれません。最初の因縁が生じたのが2018年のWrestle Kingdom大会でしたので、同じ東京ドームで決着をつけるというシナリオもなくはないでしょう。この場合、海野選手の方からアピールし続ける可能性もあるかと思います。
個人的には2つ目のAEWへ乗り込む海野選手が見たいのですが、可能性としては3つ目のパターンが最も高いようにも思います。海野選手自身もジェリコ選手を越えるのが目標だと語っていますので、ジェリコ選手からの対戦要求が来るのをじっと待っているのではなく、自らそのチャンスを呼び込むぐらいの行動を取る可能性が高いと思います。
ヤングライオンを卒業してから凱旋帰国を果たしていない、まだ空白の期間にあるにもかかわらず、モクスリー選手、ジェリコ選手という大物との繋がりを持ってしまった海野選手は、確実に今後の新日本の中心選手となっていくことでしょう。その時、これらのさまざまな因縁がどのように繋がってくるのかが今から楽しみです。海野選手の今後に期待し続けたいと思います。
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