ジュニアタッグリーグ開幕!ファンからの期待と今後の展望は?
- 2021.08.08
- 新日本プロレス
- SHO, YOH, エル・デスペラード, ジュニアタッグリーグ

2年ぶりのジュニアタッグリーグが開幕しました。これまでの実績だけを重視するならば本命は3連覇中のSHO&YOHとジュニアタッグ王者の石森&ファンタズモの2チームとなりますが、そうやすやすと事は進まないようです。
初日の結果とファン投票
ジュニアタッグリーグは6チーム総当たりで勝ち点で争う形式です。今回は参加チームが少ないため、1試合の勝敗が優勝戦線に大きな影響を及ぼすことでしょう。優勝ラインは4勝1敗といったところでしょうか。なお、直近でリーグ戦形式にて開催された2018年、2019年ともに8チーム総当たりで優勝ラインが5勝2敗の勝ち点10でした。各チーム公式戦が5試合ですので、おそらく2敗した時点で脱落することになるでしょう。ただ、可能性としては3勝2敗で3チームが並ぶということもありえます。勝ち点が並んだ場合は直接対決の結果で優勝チームが決まることになっていますが、3勝2敗で3チームが並んでしまうと3すくみ状態になり、3WAYでの優勝決定戦となる可能性もあります。それはそれで楽しみです。
さて、初戦を白星で飾ったのはロビー&タイガー、デスペラード&金丸、石森&ファンタズモの3チームです。田口&ワト、SHO&YOH、外道&東郷は初戦黒星でした。実力や現在のコンディションを考えるとまずは順当な結果となったのではないかと思います。一方、公式LINEアカウントの優勝予想アンケートでは、1位はダントツで金丸&デスペラードのチーム(4387票)でした。2位にはSHO&YOH(2130票)、3位には石森&ファンタズモ(1186票)となっており、意外とタッグチャンピオンの優勝を予想している人は少ないことがわかります。応募総数は8871票でしたので、大まかにいうと半数の人が金丸&デスペラードチームの優勝を予想しているということです。そして4分の1が3連覇中のSHO&YOHを、8分の1がジュニアタッグチャンピオンチームの石森&デスペラードの優勝を予想しています。実際の数値を見てみると、予想上位3チームの間でもかなり大差がついていることがわかります。
まず、金丸&デスペラードチームを予想する人の多くは、この1年でのデスペラード選手の活躍を評価してのものでしょう。単にデスペラード選手(あるいは金丸選手)のファンだから投票した人もいるでしょうけれど。実際にこの1年でのデスペラード選手の活躍はジュニア戦士の中では群を抜いていることから、この結果は妥当なところでしょう。次にSHO&YOHについては評価が難しいところです。YOH選手が復帰してからというもの、対戦相手からかなり辛辣な言葉で批判されている部分があります。特に最近はYOH選手に結果がついてきておらず、7月31日後楽園ホール大会ではデスペラード選手からかなりこき下ろされていました。
「テメーら、一個もおもしろくねーよ!」
“勝者”デスペラードが3Kを一刀両断!
CHAOSvs鈴木軍のイリミネーション戦、最後はYOHが屈辱のギブアップ負け…!!
【7.31後楽園結果】
★試合の詳細は新日本プロレス・スマホサイトで速報中!https://t.co/Oc3HVedaw0#njsst #njpw pic.twitter.com/bPptvJ6kbS
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) July 31, 2021
「2選手残るってなんだよ、ふつう一人だろ。もう一人くらい、がんばれなかったか? オイ、オマエらジュニアのタッグリーグ、出るんだよな? なんだ、このていたらくは、オイ。YOH、とくにオマエだよ。最近、もともとだけどさ、ひでーな。オマエの結果も内容も、どうしようもねえな! オイ、SHO。どういうつもりだ、オマエは? 何を期待してるんだ、コイツに。たしかにオマエらは、ジュニアタッグリーグ三連覇してるよな。なんでオレはオマエらが三連覇もできてるのか、一個もわかんねえよ! まあ、負けといて言うのもアレだけど、いままでのイメージからしてよ、どっちが強いよ? アア? 個々の能力も、タッグで揃って動くときも、テメーら、一個もおもしろくねえよ。ジュニアタッグリーグ、オレら楽しみにしてんのはよ、外道&東郷組と石森&ファンタズモ組だ。こんな極上のご馳走の前に、なんでテメーらなんかとやらなきゃいけねえんだよ! アアッ? 数合わせか、二人揃って。どうしようもねえな! オイ、3K、テメーら、もうちょっとモノ考えてプロレスやってくれよ。じゃねえとよ、タッグリーグ、やる意味もねえからよ! じゃあな!(場内拍手)」(新日本プロレス公式サイトより)
こうした声を支持するファンは半々といったところでしょうか。ただ、以前と比べて3Kの2人に対する期待値が下がっているということは言えるでしょう。それでも、4人に1人のファンが優勝予想チームとして3Kに投票してくれているということは、SHO&YOH、特にYOH選手の奮起する姿を見たいというファンの方もまだまだ多いということの裏返しでしょう。
優勝はどのチーム?そしてその後の展開は
仮に4勝1敗が優勝ラインと考えた場合、石森&ファンタズモチームか金丸&デスペラードチームが優勝の最有力候補です。そしてこの両チームの対戦は最終日に設定されています。これは会社としてもこの2チームが優勝争いの中心だと認めていることの裏返しでしょう。そして、最後に直接対決があることで、仮にどちらかが4勝0敗、もう一方が3勝1敗で最終戦を迎えたとしてもその試合に勝った方が優勝となります。いずれにせよ最後まで優勝の行方がわからない展開になるでしょう。
もし石森&ファンタズモ、あるいはSHO&YOHが優勝した場合、どこかのタイミング(おそらくはメットライフドーム)でのタイトルマッチが組まれることになるでしょう。しかし、ジュニアタッグ王者チームが優勝した場合はまた別の展開になりそうです。この日のバックステージでも語っていましたが、もし自分たちが優勝したらヘビー級タッグに挑戦するとぶち上げています。
ファンタズモ「俺たちは全勝で優勝する。そしてさらに大きな挑戦が俺たちを待ち構えている…。俺たちはジュニアタッグのナンバーワンに留まらず、新日本のナンバーワンタッグチームだ。だから、優勝したらヘビー級タッグのベルトに挑戦する」
全文はhttps://t.co/YRTWvVwFzQ#njsst pic.twitter.com/SIFxRwFQCu
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) August 7, 2021
ジュニアのタッグチームがヘビーのタッグ王座に挑戦するということは過去にもありました。2019年9月27日のアメリカでの興行で、GoDの持つIWGPタッグ王座に3Kの2人が挑戦しています。この時の3Kはジュニアタッグ王座を失っていました。私の記憶では、現役のジュニアタッグ王者チームがIWGPタッグに挑戦したことはなかったように思うのですが、実現すれば非常に面白いと思います。石森選手は小柄ながらそのパワーと俊敏さでヘビー級の選手と互角以上に渡り合います。ファンタズモ選手は185センチと高身長でヘビー級の選手と並んでも見劣りすることはないですし、持ち前の身体能力の高さもあります。このチームでIWGPタッグとジュニアタッグの2冠ということも決して夢ではありません。
優勝の行方を占うのはまだ気がはやいでしょう。今日の試合結果だけを捉えていうならば、3強の一角であるSHO&YOHに勝利した石森&ファンタズモチームが半歩だけ有利な位置にいるということができるかもしれません。しかし、石森&ファンタズモの次戦は曲者の田口&ワトです。この試合を白星で乗り切れば一気に波に乗ってしまう可能性がありますが、果たしてどのような展開が待っているのでしょうか。
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