【STRONG】オスプレイ投入によりアメリカでの勢力拡大が本格化?

【STRONG】オスプレイ投入によりアメリカでの勢力拡大が本格化?

現地時間8月14日にロサンゼルスで開催されたRESURGENCEは非常に見どころの多い大会でした。サプライズも多くありましたが、最大のサプライズはXの正体ではなく、ウィル・オスプレイ選手の登場だったのではないでしょうか。

オスプレイが語ったこと

この日の第5試合の石井智宏 vs ムースの試合が終了した後、突然オスプレイ選手のテーマ曲が流れてきました。一瞬、モクスリー選手のパートナーXはオスプレイ選手なのか?と思ったのですが、登場してきたオスプレイ選手はコスチューム姿ではなく、私服でした。リングに上がり、マイクを持って語ったことをまとめるとおおよそ以下の通りです。

  • 復帰の準備はできている。
  • 日本には帰らない。
  • G1には出ない。
  • モクスリーは長期間防衛戦をしていなくてもUSヘビーを保持したままだったのに、自分は4ヶ月の欠場を申し出たらベルトを返上させられた。
  • 真のチャンピオンは自分であり、鷹木信吾は暫定チャンピオンである。自分はこのベルトを防衛していく。
  • 戦いの場はAEWではない。
  • STRONGがこれからのホームである。

オスプレイ選手の登場とこの宣言は海外でも非常に注目され、多くの海外メディアが驚きを持ってこれを記事にしています。また、オスプレイ選手の手にはIWGP世界ヘビー級ベルトがありました。これは日本国内で鷹木選手が保持しているものと同じデザインですが、鷹木選手の手元にあるものとは別のものです。日米に2本のベルトが存在する状態になっています。これはブリティッシュヘビー級王座をめぐる状況と類似しています。

そのベルトをどこから入手したのかは謎ですが、ここで分かったことは、オスプレイ選手は当面STRONGに参戦をしていくということです。発言の内容からは、ジェイ・ホワイト選手のように他団体にも参戦していくのではなく、あくまでもSTRONGのリングに常駐しつつ、新日本や他団体の選手の挑戦を受けて立つという感じでしょうか。



新日本が狙う世界戦略

RESURGENCE大会では2,222人の観客を集め、札止めとなりました。現地時間8月16日にロングビーチで開催されるSTRONG有観客収録は(おそらく)いつものスタジオに100人程度の観客を入れて開催するという小規模なものになりますが、9月以降に開催される有観客収録はきちんとしたホールで開催されます。ざっと挙げると以下のようになります。

9月25日、26日 AUTUMN ATTACK  ダラス・フォートワース Curtis Culwell Center(収容人数:6860人)

10月16日、17日 NJPW SHOWDOWN フィラデルフィア  2300Arena(収容人数:1600人)

11月13日 BATTLE in the VALLEY  サンノゼ San Jose Civic(収容人数:3000人)

11月15日 DETONATION カリフォルニア・リバーサイド Riverside Municipal Auditorium(収容人数:1400人)

9月大会に関しては少し座席数を減らし、ソーシャルディスタンスを保った形になるようですが、それを踏まえたとしても2000人規模になるでしょうか。新日本の当面の目標は、1000人から2000人程度の会場をしっかりと完売させていくことになるでしょう。大張社長はインタビュー記事(なぜ新日本プロレスはアメリカで有観客大会を開催するのか? 社長に直撃インタビュー – Yahoo!ニュース)で次のように語っています。

大張:間違いなく、2020年夏にはマディソン・スクエア・ガーデンで大会を開催していました。日本では「WRESTLE KINGDOM」という王国という意味の大会を開催していますが、それに双璧をなすような「WRESTLE DYNASTY」というものを立ち上げて、アメリカでも「WRESTLE KINGDOM」と同じクラスの大会を定期的にやっていく。そのために年間20興行、月に1.5から2興行の頻度で、各エリアを回る。そんなプランを遂行していく予定でした。(引用ここまで)

今後予定されているSTRONGの興行はまさにここで語られている「年間20興行、月に1.5から2興行の頻度で、各エリアを回る」というプランと重なります。おそらく2022年にはWRESTLE DYNASTYを開催する計画を立てていることでしょう。

こうした有観客興行、そしてビッグマッチを定期的に開催し、観客を集めていくためには、アメリカ全土での更なるファンの獲得が必須です。現在はRokuで週に1回、1時間の番組を配信していますが、2022年にはアメリカでのテレビ放送が再開される見込みとのことです。こうしてファンの裾野を広げていくことで、より多くのファンを新日本プロレスワールドやFITE.tvでのPPV、そして会場での観戦へと誘導していくことができるでしょう。


オスプレイの役割、そしてジェイ・ホワイト

2019年のマジソン・スクエア・ガーデンでの大会は1万6000人以上の観客を集め、大成功に終わりました。これはROHの協力、そして日本で活動するレスラーが大勢参戦したことが一つの要因としてあるでしょう。しかし、これから新日本が目指していくのはおそらく別の形になると思います。2019年は日本国内の新日本プロレスがアメリカに移動して試合を行いました。そうではなく、日本とアメリカをそれぞれ両輪とし、それぞれのマットでストーリーが展開し、WRESTLE KINGDOMやWRESTLE DYNASTYでそれらが交わっていくという形を目指しているのではないでしょうか。いわば、プロレスの地産地消です。そのためには、STRONGの強化が必要なのは目に見えて明らかです。STRONGの戦いも面白いとはいえ、華のあるスター選手はまだまだ少ないです。そこでオスプレイ選手の投入です。オスプレイ選手はまずLA道場に喧嘩を売りました。これからのオスプレイ選手に課せられた任務は、新たなスター候補であるカール・フレドリックス選手らの高い高い壁となりつつ、外敵を迎え撃つことでしょう。怪我の影響でG1の連戦を戦うのはまだ厳しいものの、STRONGで月に2回程度の興行であれば十分に動けるという判断なのかもしれません。

一方、ジェイ・ホワイト選手は他団体にどんどん参戦していくことで新日本プロレスの名前を浸透させる役割なのかもしれません。今回の興行での観客の反応からもわかるように、ジェイ・ホワイト選手はアメリカで非常に高い人気を誇ります。他団体へ参戦するとそれだけで注目される存在です。オスプレイ選手とジェイ・ホワイト選手はリング上では敵対しつつも、アメリカでの新日本人気を高めるためにいわば共闘する形になるでしょう。コロナ禍の制約から一足先に解放されつつあるアメリカで、新日本プロレスがいよいよ本腰を上げてその勢力拡大を狙ってくるのではないでしょうか。

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