次のNEVER挑戦者は石井か、田口か、それとも?

次のNEVER挑戦者は石井か、田口か、それとも?

新日本プロレスロサンゼルス大会RESURGENCEではさまざまなことが起こりました。デビッド・フィンレー選手とのNEVER無差別級選手権を制して初防衛に成功したジェイ・ホワイト選手の前に現れたのは石井選手でした。

ジェイ・ホワイトの言葉

タイトルマッチの後にある選手がリングに現れると、言葉でのアピールがなくともタイトル挑戦表明ということは明らかでしょう。そしてここ最近の傾向としては、そのまますんなりと次の挑戦者決定となっていました。しかし、この日のジェイ・ホワイト選手の反応は違ったものでした。

イシイ、チビのBITCH(雌犬の意味)が! オマエのほうがレスラーとしてのキャリアが長かろうと、どれだけタフだと崇められていようが、俺にとってはそんなもの関係一切関係ない! 試合の結果とベルトがすべてだ! 俺はイシイが一度も巻いたことのないUSヘビーも、インターコンチも、IWGPヘビー級も、すべての王座を獲ってきた! いま、ここでもう一度オマエらに俺が誰なのか思い出させてやろう。俺はSWTICHBLADE、プロレス界でも最も注目を集める、LAST ROCK N’ ROLLA! マディソンスクエアガーデンのチケットを1人の力で売り切った、現・NEVER無差別級王者であり、史上初の4冠制覇を達成した、ホンモノの”ベルトコレクター”、ジェイ・ホワイトだ! ニュージャパン、IMPACT、AEW、どこだっていい、ありとあらゆるベルトを手にしていくぞ! オマエら全員、このSWITCHBLADEと俺が主役の時代で共に呼吸する運命だ!(新日本プロレス公式サイトより)

どこにも石井選手の挑戦を認める言葉がありません。それに加え、このアピールの前に石井選手に対して”Get out here!”(ここから立ち去れ!)と叫んでいます。つまり、石井選手の挑戦を認めないということでしょう。石井選手も自らマイクを持って挑戦をはっきりと言葉にすることもなく、そのまま下がっていきました。


次期挑戦者は田口?

ジェイ・ホワイト選手は5月のレスリングどんたく2021で棚橋選手からNEVER無差別級王座を奪った後のバックステージで次の挑戦者としてデビッド・フィンレー選手を指名しました。しかし、その際に2番目の挑戦者についても言及していました。

ジェイ・ホワイト「ニュージャパン、ここで俺から挑戦者を指名させてもらう! タグチ! いや、違う……タグチは2番目に挑戦させてやる。」(新日本プロレス公式サイトより)

これはジェイ・ホワイト選手なりのジョークなのか、からかいなのか、それとも本心なのかがはっきりと見えてきません。しかし、ここで田口選手の名前を口に出したことは、その時は全く意味を持っていなかった、意味を込めていなかったとしても、それが後々になって意味を帯びてくるのがプロレスです。

STRONGが9月以降にアメリカ各地で有観客興行を行いますが、そのいずれにもジェイ・ホワイト選手が参戦する見込みです。そして、田口選手は現地時間9月25日、26日に開催されるAUTUMN ATTACKに参戦すると見られています。

石森選手とファンタズモ選手はタッグでの参戦です。もしこの時までジュニアタッグのベルトを保持していたならばアメリカで防衛戦が行われる可能性もあります。しかし、田口選手は1人で参戦します。ロッキー・ロメロ選手とタッグを組んでジュニアタッグに挑戦するということも考えられますが、メガコーチズとしては7月25日のWRESTLE GRAND SLUM 東京ドーム大会でジュニアタッグに挑戦したばかりです。そしてその時にはロッキー・ロメロ選手から次のようなコメントが出されています。

ロッキー「今日でとりあえずメガ・コーチズは一旦休止だ。でも将来的に再結成も十分あり得るよな?」(新日本プロレス公式サイトより)

「将来的に」というのが2ヶ月後というのはいかんせん早すぎる気もしますので、私はここでのメガコーチズ再結成はないと思います。そのようなことから判断すると、9月のAUTUMN ATTACKで田口選手がNEVERに挑戦する可能性もあるだろうと思っています。

あの男への挑発も?

ジェイ・ホワイト選手のコメントで、1つ注目する点があります。「ホンモノの”ベルトコレクター”、ジェイ・ホワイトだ!」という部分です。ベルトコレクターと言えば、ケニー・オメガ選手です。8月13日のAEW RAMPAGEでインパクト世界王座を失いましたが、それまではAAA世界ヘビー級王者、そしてAEW世界王座との3冠王であり、ベルトコレクターの異名をとっていました。穿った見方をすると、ジェイ・ホワイト選手のコメントのこの部分はケニー・オメガ選手への挑発とも捉えることができます。AEWでもIMPACTでもどこでもいいという部分も直接ケニー・オメガ選手につながっていきます。ジェイ・ホワイト選手はすでにIMPACTのリングには上がっています。そもそもIMPACTのリングに向かったのはそこにデビッド・フィンレー選手がいたからです。しかしフィンレー選手との戦いには一区切りつきましたので、これから本格的に新旧バレットクラブ抗争に移行していくと予想されます。ジェイ・ホワイト選手の視線はすでにAEW世界王座も捉えているのかもしれません。

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